被相続人が複数の車を残してくれたけど平等に分割するには?

Q、被相続人が財産にと車を何台か残してくれました。しかし車種などが違っているためどのように分割すれば良いのかわからず困っています。

被相続人である私の父は生前から車がとても大好きでコレクションするのを趣味にしていました。
そのため高級外車などを含めて今現在車が4台ほどあります。
相続人となっているのが母と私、それから弟の3人ですが、銀行の預貯金等だけではなく、上記したような車も財産として扱うようにと父が残してくれたものです。
しかし、全く同じような車ではなく、それぞれに車種や販売された年代なども違うため、どのようにして分割すれば良いのかがわかりません。

平等に分割をするために車を売る形で現金に換えてから私たち3人の相続人が平等に分与すればよいのでしょうか?
その際には車の査定について誰にお願いするのが良いですか?
私も母も車には特に興味もなく高級外車などは今後維持していくのが大変なので、現金に変えたほうが良いと思っているのですが、弟は車に興味を持っていますので、自分が気に入っている車は残して相続したいと言っています。
このような場合には、円満に分割するためにどんな方法が一番ベストなのでしょうか?

A、相続人全員が納得すればどのような方法でも構いません。

上記のようなケースで相続人それぞれの意見が食い違ってしまい、対立して喧嘩になってしまうようであれば全ての車を売り払い、現金に換えた上で平等に分割をするというのが1番の方法になります。
しかしながらお母様と娘さんは特に車なども欲しくないという状況の中で、お父様が残してくれた預貯金を分割するだけで十分だと思っているのであれば車が欲しいと言っている相続人に対しては銀行預貯金を含め、車も相続するといった形で協議を終了しても良いでしょう。
あくまでも相続協議というのは、相続人全員が納得する形であればどのような形であっても問題ありません。

ただし複数台ある車の中で1台を相続し、その他に関しては維持せず売り払うと言うことであれば、まずは売り払うつもりの車に対して、相続人の誰かが一度名義変更という形で引き継がなくてはなりません。
被相続人の名義になっているまま車を売ることはできませんから、これだけはお母様や娘さんご本人も協力し合いながら車を手放すことができるように考えていきましょう。
その上で現金となった部分については、3人の相続人が平等で相続をしてもよし、車1台分を弟さんが相続するのであれば、この金額を相殺した上で3人で現金を分割するといった方法でも良いです。

全ての車を残して維持していくというのは確かに大変ですので売るといった選択も間違っていませんが、どの車を弟さんが相続しどの車を売って現金にするのかについては十分な相談を行うようにしましょう。
また車を売ってから相続税の支払という形になりますので、そういった部分を税理士さんに相談した上で車を売りに出しましょう。
車の評価額を知りたいのであれば買取専門の業者などがありますので、こういった業者にお願いするのが良いです。
中古車買取センターなどに持ち込んでしまうと比較的低い金額になってしまうことがあるので、買取を専門に扱っている業者にお願いした方がお得だと言えます。
ただし、今現在とても希少価値があり、今後も維持していくに従って希少価値が上がるような車であれば今すぐに手放すのではなく、しばらくは必至ながら数年後、価値が上がった状態で手放すという方法もあります。

この辺りに関しては買取業者などに依頼すると買取業者は今後希少価値が上がることを知りながらも口にせず買い取ってしまうことがあるので、まずは車に詳しい人物に聞いてみた方が良いかもしれません。